©白井カイウ・出水ぽすか / 集英社
作品情報
『約束のネバーランド』(やくそくのネバーランド)は、白井カイウ(原作)、出水ぽすか(作画)による日本の漫画作品。略称は「約ネバ」。『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて2016年35号から2020年28号まで連載された。2020年12月時点で全世界累計発行部数は2600万部を突破している。テレビアニメ化・小説化・映画化などのメディアミックスが行われている。
ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典「約束のネバーランド」最終更新 2021年3月20日 (土) 10:15
内容は孤児院で育てられた子ども達が過酷な運命に抗っていく物語である。白井の初連載作品で、出水にとっては6度目の連載作品。タイトルは主人公たちのいる世界やストーリー展開を元につけられている。原題は『ネバーランド』だったが、最終的に『約束の』が付け足された。連載開始当初から反響が高く、いくつもの漫画賞を受賞している。白井は連載前から「20巻以内に終わる漫画」を目指しており、4年以上続けるつもりは無いという。作風としては、少年漫画らしく「友情、努力、勝利の物語」、「逆境モノ」であることにこだわり、初期構想で強かった「エロ・グロ・ナンセンス的なエグみ」は抑えられている。絵柄は出水がジャンプに寄せようとしたが上手くいかなかったため、連載初期には出水が普段イラスト投稿サイトに上げるようなタッチで描かれていた。しかし『ハイキュー』や『鬼滅の刃』など、同時期に連載されていた作品の影響で徐々に「ジャンプナイズ(ジャンプ化)」されていったという。なお、本作について従来のジャンプ作品とは一線を画す作風であるとみなし、本作の台頭は『週刊少年ジャンプ』の読者層が変化していることの現われと見る向きもある。白井は、ジャンプのセオリーである「“友情、努力、勝利”に繋がっていくような話を、ちょっと違う角度から」描いているとしている。担当編集者は、一見『ジャンプ』らしくない作風だが本質的には逆境や試練を努力・友情で乗り越え勝利をつかもうとする「『ジャンプ』らしい」活劇であるとしている。テレビアニメ化、小説化などのメディアミックスが行われている。
小説
約束のネバーランド ~ノーマンからの手紙~(発売日2018/06/04)
約束のネバーランド ~ママたちの追想曲~(発売日2019/01/04)
約束のネバーランド ~戦友たちのレコード~(発売日2020/10/02)
約束のネバーランド ~想い出のフィルムたち~(発売日2020/12/04)
映画ノベライズ 約束のネバーランド(発売日2020/12/18)
マンガ
お約束のネバーランド(発売日2019/06/04)
ガイドブック
英米文学者と読む「約束のネバーランド」(発売日2020/08/17)
あの鬼のモデルとなった人物は? 「約束」や「原初信仰」の謎を解く鍵は? 数々の名シーンを引用しつつ、文学研究者が徹底考察! ファン必読の一冊!! 累計発行部数2,100万部超を誇る大ヒット漫画『約束のネバーランド』。その意表をつく展開や複雑な頭脳戦といった要素から、「少年ジャンプらしくない」と評されることもある同作ですが、その物語の背景には、多彩な文学作品や宗教に関する膨大な知識が踏まえられていることが窺えます。本書は、そんな大人気作品『約束のネバーランド』を、気鋭の英米文学者が学術の立場から読み解こうと試みた考察本にして、英米文学・文化への最良の入門書です。同作の名場面を豊富に引用しながら、数々の謎の核心に迫っていく、ファン必読の一冊と言えるでしょう。なお、本書はあくまで「週刊少年ジャンプ」編集部から許可をいただいた上で、『約束のネバーランド』を作中の手がかりをもとに、英米文学者の視点から読んだ、いわば第三者目線での考察本です。よって、原作者の白井カイウ先生や出水ぽすか先生の真意を紹介した「公式解説本」とは性格が異なります。加えて、原作の終盤にかけての「読み解き」を含むゆえに、ネタバレを多く行っているので、あらかじめご注意ください。
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