[和月伸宏] エンバーミング―THE ANOTHER TALE OF FRANKENSTEIN― 2020.04.06 / 最終更新日:2021.04.30
©和月伸宏 / 集英社
作品情報 『エンバーミング』は、和月伸宏による青年向け少年漫画。 19世紀の欧州で、1.21ジゴワットの雷と、異能の天才・ヴィクトル=フランケンシュタインが書き記した二冊の実験資料「禁書」を元に、人間の死体を基盤にして製作される、恐怖の人造人間(通称・フランケンシュタイン)の活躍を描く。なお、エンバーミングとは日本語に訳すと「遺体衛生保全」の意味である。 作中で繰り返される「人造人間に進んで関わるのは悪人か狂人のどちらかだけ」という言葉からも分かる通り、基本的に死者蘇生の生命観を否定する物語であり、各エピソードの結末は決して明るいものとはいえない。「少年漫画の基本は笑顔とハッピーエンド」を公言している和月伸宏の作品としては、掲載誌が変わったこともあって珍しい手法が取られている。 読み切りとして描かれた2編の短編『エンバーミング -DEAD BODY and BRIDE-』『エンバーミングII -DEAD BODY and LOVER-』(後述)を元に『ジャンプスクエア』誌上において『エンバーミング -THE ANOTHER TALE OF FRANKENSTEIN-』のタイトルで創刊号である2007年12月号から2015年5月号まで連載された。和月にとっては4作目となる連載作品であり、初めての『週刊少年ジャンプ』以外での連載となる。話数単位は「#○(○には数字が入る)」。 アニメ版『武装錬金』の世界では本作は劇中劇として、ジョン=ドゥがテレビの画面に登場する形でゲスト出演した。2007年12月のジャンプフェスタのスクエアステージでは、ステージで声優陣が、スクリーンに写し出される原作に合わせて声を当て演じた。
ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典「エンバーミング (漫画)」最終更新 2019年12月19日 (木) 18:26 第01巻(発売日2008/09/04) 雷鳴と吹雪の深い夜――両親をツギハギの身体を持つ男に殺されたヒューリーは、復讐を決意。5年後、殺人者を探しあてるが、その男は人間を超えた存在だった! 19世紀末の欧州で、闇に隠された物語が始まる!!
第02巻(発売日2009/07/03) 海運商の息子・フィリップと女給のアザレアは、迷子の少女を保護する。身分違いの二人が駆け落ち中と知った少女・エルムはボディーガードを買って出るが…。享年13歳、創造れて10年の人造人間・エルムの章開始!
第03巻(発売日2009/08/04) 英国を震撼させた切り裂きジャック事件…警察は殺された五人の娼婦達を人造人間として甦らせ、証言を得ようとするが、ただ一人甦ったメアリは倫敦の街に逃亡。アシュヒトはメアリを捕まえる依頼を受けるが…。
第04巻(発売日2010/10/04) 娘・ヴァイオレットを求め彷徨う人造人間・メアリを再び殺すため、人造人間・切り裂きジャックが倫敦の街に飛来する。メアリに安らかな死を与えようとするヒューリーと、切り裂きジャックとの激闘が始まった!!
第05巻(発売日2011/05/02) “稲妻の兄弟”の人造人間による奇襲で揺れる倫敦で再会したヒューリーとレイス。仇敵を前にヒューリーは激昂。レイスを殺そうとするが、レイスは骨格機能特化型人造人間エクゾスケルトンの力を手に入れていた!
第06巻(発売日2011/08/04) 人造人間との度重なる戦いで傷ついたヒューリーは“異形”を取り込む改造を受ける。一方、アシュヒトとエルムは調整のため、帰郷。人造人間の聖地・ポーラールートで、ジョン=ドゥの衝撃の過去が明らかに!?
第07巻(発売日2012/09/04) 英国からの依頼とエルムの調整のため、人造人間の聖地・ポーラールートに帰郷したアシュヒト達。しかし、人間と人造人間が共存する理想郷だったポーラールートは、人造人間が人間を襲う暗黒郷と化していた…!
第08巻(発売日2014/05/02) 暗黒郷と化した故郷を脱出し、新天地を目指すポーラールート市民達。彼らの護衛を依頼されたジョンの前に、ジョンの中に眠るザ・ワンとの再戦を望む、筋力機能特化型人造人間・ウンゲホイヤーが立ちはだかる!
第09巻(発売日2014/12/04) ジョン達は感覚機能特化型人造人間タイガーリリィを撃破。父・Dr.リヒターと再会したアシュヒトは、人造人間研究の本当の目的を知らされ、驚愕する。究極の8体を作り出した男が全てを賭けた真の創造とは…!?
第10巻(発売日2015/05/01) “印付き”達に無惨に殺された死体卿。しかし死体卿は究極を凌ぐ究極体となって再生する。死体卿の驚異的能力にジョンが苦戦する中、助っ人として現れたのは、新たな力を携えたヒューリーだった! 堂々の完結巻。
この記事へのコメントはありません。